MAME(Multiple Arcade Machine Emulator)はNicola Salmoria氏が制作を始めたアーケードマシン
エミュレータで、7000以上のアーケードゲームに対応している事が特徴です。非営利目的で多くの
ディベロッパーが関わるオープンソースプロジェクトとして既に27年の歴史を重ねており、永遠の
ベータバージョンとしてこれからも更新が続けられていく事でしょう。(詳細についてはMAME E2Jと
いう日本語環境の窓口サイトがありますので、そちらをご覧になってみてください)

本家MAMEはコマンドライン中心で使いやすいGUIが実装されていないため、結果として様々な派生
クローンが使い勝手の向上を目指して開発されています。雷豆もその一つであり、主に音質面や
動作スピード等プレイ感に直結する部分に調整が加えられています。

雷豆は安定動作を第一と考えておりますので、本家の安定バージョンを元に制作した後は追加修正
のみを行なっていく傾向があります。現在3種類の本体が存在しますが、PC環境に合わせて最適な
本体をお使いいただけると幸いです。



ThunderMAME32jp (雷豆)

ベースバージョンは0.68ベータで、当時国内で主流であったMAME32JPを元に作られています。動作が
最も軽く、PentiumIII 1Ghz メモリ512MB以下のWin9XマシンといったロースペックPCでも十分な動作が
見込めますので、比較的古いPCをお使いの方はまずこちらをお試しになってみてください。80年代の
ゲームやネオジオ改造物に興味がある方にもお薦めしたいと思います。カイレラ通信が一応実装され
てはおりますが、機能的な追求はしておりませんのでその点についてはご了承ください。
(森口博子のクイズでヒュー!ヒュー!でテキストを表示するには、上部の「M」オフィシャル互換アイコンを押して起動してください。)


ThunderMAME32+ (雷豆+)

ベースはMAMEPlus!0.106ベータで、ほぼ全ての環境下で十分な動作が見込めると思います。Win9Xの
場合はRDTSCオプションをONにし、2000/XPの場合はOFFにするとサウンドの同期が取れますので設定
画面は必ずチェックしておいてください。使用メモリ等が増えていますので、音飛びする事無く快適に
使用するにはメモリ1GB以上のミドルレンジPCが必要となります。90年代までの2Dゲームであれば
この本体が一番良いでしょう。現在までの未対応作品一覧も資料として追加されています。
(KOF98AEを正常動作させるためにはM68000 CPUコアをASMに切り替える必要があります。動作後はCコアに戻してください。)


ThunderMAME32UI+ (雷豆UI+)

ベースはMAMEPlus!0.160ベータで、現在の最新版です。3Dゲームの再現性が向上しており、HDD
使用の大容量ゲームも動作します。これらの快適動作にはかなりのスペックが必要であり、ハイエンド
構成のPC向けと言えるでしょう。それ以外のものの動作は雷豆+よりかなり重くなってはいるものの、
EeePCのようなUMPCでもそれなりに動作する事と思います。(チューニングの知識は必要ですが…)
メモリ2GB、Core2Duo 3Ghz以上のPCを出来ればご用意ください。
(前バージョンの0.143Xはaleck64やstvの動作が軽く、systemE版ファンタジーゾーンIIのFM音源化に対応しています。)


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